ジョルジオ・アルマーニ
ブランドの誕生
1975年に誕生したブランド「ジョルジオ・アルマーニ」。
それ以前の1970年にフリーのデザイナーとしてジョルジオ・アルマーニは独立しました。
一人で仕事をこなし、紳士服のデザインを行っていましたが1975年にセルジオ・ガレオッティと立ち上げたのがこのブランドの始まりです。
41歳とデザイナーとしてはスタートが遅く、紳士服のデザイナーとして活躍していましたがその時からレディースのデザインもスタートさせました。
ブランドの魅力
紳士服の機能性を応用した、女性らしい雰囲気と贅沢な素材で作る美しいシルエットと着心地。
そして絶妙なカッティング技術により一躍周囲の人気を集めるようになりました。
その頃にはキャリアウーマンの時代を迎えようとしていたこともあり、アメリカのファッション界から注目される存在になっていきました。
80年代後半にはソフトスーツで大ブームになり、さらにスキーウェアやゴルフウェアの提案も行っています。
着る人の心地よさを考えたつくりはここでも発揮されていたのでしょう。
映画衣装を多数手掛ける
アルマーニは「ジャケットの帝王」との呼び名があるほどで、現在はモード界における最先端ブランドとなっています。
完璧主義者として知られるため、「マエストロ・ディ・マエストロ」訳すと「巨匠中の巨匠」と呼ばれるほどのオリジナリティの高い荘厳なスタンスで展開。
多くの映画衣装も手掛けて提供しており、アカデミー賞でアルマーニの服を着ていた俳優にはジュリアロバーツやリチャード・ギアなどがいます。
これまでのジャケットから新しいジャケットを作り出したともいえるアルマーニには、世界中の服にはお金を惜しまない人々から支持されています。
アルマーニのジャケットの特徴
アンコンストラクテッド・ジャケット、つまり構築的でないジャケットと呼ばれるのがアルマーニです。
やわらかい素材を使って構築的につくられたものからの自由、そしてイギリスで考えられていた男性服の美学や伝統などに対して全く頓着しなかったことが特徴です。
またアルマーニのスーツは、例えスーツの上着であっても着ている人にとっては部屋着を着ているようではならないとの考えの元につくられています。
着ている服のことや自分がどう見えるかを心配することなく、リラックスしていられることこそ自信と威厳をもった男性でいられるために必要なことではないでしょうか。
確かにアルマーニを着用している人の立ち居振る舞いは自然でとてもリラックスしているように見えますし、自分に自信があることも伝わってきます。
多くの著名人がアルマーニのスーツやジャケットを愛用する理由はここにあるのでしょう。