ミュウミュウ
プラダ発の「都会の女の子」のためのブランド
ミュウミュウ(MiuMiu)は、イタリアの有名ブランド「プラダ」から派生した都会の女の子をターゲットにした姉妹ブランドです。
プラダの創始者はミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)という女性デザイナーですが、服飾ブランドとしてのプラダはその祖父にあたるマリオ・プラダが創業した皮革製品店がもとになっています。
革製品店としてのプラダはワニ皮やオーストリッチといった現在では流通が厳しく取り締まられている動物の素材を用いたお店であり、全盛期には王室をも顧客とする一流店として名前をはせました。
しかし時代が60年代~70年代と移り変わるにつれ動物愛護の動きから次第にプラダは経営が苦しくなっていってしまいます。
そこで三代目のデザイナーとして就任したミウッチャ・プラダはブランドの方針を大きく転換し大量生産できるナイロンバッグを採用します。
それが大当たりをして現在もプラダのナイロンバッグは主力商品となるとともに、プラダというブランドのイメージを決定づけました。
1993年にできたのがそんなプラダの別ブランドであるミュウミュウで、この名称はミウッチャ・プラダが子供の頃に呼ばれていた愛称から生じたものです。
遊び心あふれるデザインが魅力
ミウッチャ・プラダはミュウミュウを立ち上げるときに「学生時代の不良っぽい女の子たちをイメージした」ということをインタビューで語っています。
これは学生当時にミウッチャが憧れていたからということで、ミュウミュウのデザインはプラダよりもさらに斬新なデザインが積極的に取り入れられています。
プラダというブランドがどちらかというと大人の女性に向けたデザインが多いのに対し、ミュウミュウは高級感がありつつも若い女の子らしいキラキラした印象を損なわないという魅力を備えています。
ミウッチャはデザインにおいて自分自身の感性を非常に重視しているとも語っており、その時代ごとの女の子がどういったおしゃれをしたいと思っているかということを念入りに調べ考えているとのことです。